目指せグランプリ!競輪のグレードの種類とレース日程の仕組み
レースとグレード
競輪は主に1節が3~4日間かけて開催され、節ごとの優勝者を決めています。
1節が前節・後節の合計6~8日に分けて開催されることもあり、各競輪場でおよそ年間70日前後開催されています。
レースにはグレードがあり、注目度の高い上位グレードや優勝戦は観客と売上が増加します。
競輪のレースとグレードの種類についてまとめました。
競輪の日程
競輪でもっとも多いのは1節3日です。1日目、2日目と勝ち上がっていき最終日の決勝を目指します。
競艇にハンデ競争はないですが、過去の戦歴が高い選手は初日から初特選や選抜のシード権に近い形のレースに出走し、準決勝や決勝に進みやすくなります。
1節の流れの一例をご覧ください。
1日目 | 2日目 | 3日目 |
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初特選×1 | 準決勝×3 | 決勝×1 |
選抜(特予選)×3 | 特選×2 | 順位決定戦×1 |
予選×5 | 選抜×2 | 特選×5 |
一般×1 | 一般戦×2 |
このほかにも重賞以外のレースではチャレンジと一般など選手のランクにクラス分けして同時進行で進められることがあります。
競輪は1場1日12レースです。昨今は1日2レース前後の割合でガールズケイリンを併催するのが一般的です。
ガールズケイリンは2日かけて予選を行い3日目に決勝と一般戦を行うシンプルな構成になっています。
レースによって一般、チャレンジ、ガールズの割合や勝ち上がり方式のルールが変わるケースがあります。
競輪のグレード
競馬の場合はG1、G2、G3の3種類の重賞と、オープン競走、複数の条件戦が行われています。
競輪は選手生命が長いので条件戦はチャレンジというランクを限定する括りがありますが、レースの開催規模は4種類の重賞と2種類のFクラスの一般競走に分類されます。
他の公営競技は1日の中でトップ選手から下位選手まで幅広く登場しますが、競輪はグレードによってS級限定やA級限定の開催節があります。
競艇の場合はG1を超える重賞でプレミアムG1とSG競走があり、最上位のSGだけでも年間9戦あります。
競輪はG1の上にGPというグレードがありますが、年末のKEIRINグランプリのみに適用されるグレードです。
最上位グレードは競馬と同じG1でGPだけは別格扱いのレースになっています。
競輪のグレードと代表的なレースは以下の通りです。
GP | レース名:KEIRINグランプリ 年末に開催するKEIRINグランプリ。賞金ランキング1位の選手がGPを除くほぼ1年で積み上げる賞金が1億円前後なのに対して、KERINグランプリだけで優勝賞金約1億円。必然的にGP勝者がその年の賞金王になります。 |
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G1 | レース名:日本選手権、高松宮記念杯、オールスター、寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント、競輪祭、全日本選抜 S級上位選手のみが出場できる通常時の最上位グレードで、勝てばKEIRINグランプリの優先出走権が与えられます。 |
G2 | レース名:共同通信社杯、サマーナイトフェスティバル、ヤンググランプリ、ウィナーズカップ G1に次ぐグレード競走で出走基準はレースごとで異なります。 |
G3 | レース名:各競輪場ごとに年に1回 競輪の重賞はS級のみが出走できます。G3は地元選手の比率が高くなります。 |
F1 | F1競走はS級とA級1班・A級2班の2つのグループに分けて優勝者を決定する一般競走です。 S級選手とA級選手が勝負することはありません。 |
F2 | A級選手のみで行われ、一般とチャレンジでクラス分けをしています。競輪でもっとも多い一般的なローカル開催レースです。 |
プチ情報 競輪選手の賞金事情
競輪は公式ページでレースごとに与えられる選手の賞金を公表しています。
F2の予選の場合は1着で約6万円、7着で約3万円です。
S級になると予選の1着で約16万円、9着でも半分の8万円を受け取れます。
つまり、S級は最下位でもA級の1着と同等以上の賞金を得られる仕組みです。
A級選手は単価が安いけどA級限定のF2開催が多いため、数で相応の収入を確保しています。
S級に上がるとF1と重賞のみになるので年間出走回数が少なくなります。
高収入を目指すにはランクを上げることが重要なので、A級選手は節の優勝よりも勝率を上げてS級以上に上がることを重視しています。
評価点やS級のボーダーラインによっては、リスクを背負った走りよりも、勝たなくていいので確実に上位入賞できるような走りをして評価点を稼ごうとするケースもあります。