おもしろ事件勃発・笑えるものから笑えないものまでレアな場面集

競輪にまつわる珍事件として、配達遅延で6名が契約解除になった珍事件、全員失格事件、その他にも全員落車、先頭誘導員落車、スタート直後の落車など珍しいシーンを動画付きで紹介しています。思わず笑ってしまったり呆れてしまうシーンが盛り沢山ですよ。

競輪にまつわる珍事件

珍事件を生んだ競輪場

競輪は1949年に始まってから70年以上の歴史があります。競輪場は全国に43場あり、そのほかに廃止・休止になった競輪場が20場あります。
公営競技の中でも開催場所の数が多く、それだけたくさんのレースが開催されてきました。長い歴史と開催実績を振り返ると、思わず笑ったり呆れてしまうような珍事件も多数存在します。
今回は実際に起こった競輪にまつわる珍事件について紹介いたします。

自転車の配達トラブルで6人が欠場

2013年12月6~8日にかけて、いわき平競輪場で開催された「阿部道杯・東京スポーツ杯」にて有力選手を含む選手6名の自転車が前検日に届かずに契約解除されるトラブルが起こりました。
一般的に近県の選手は自家用車に自転車を積んで競輪場入りしますが、遠方から選手が集まるレースでは配達サービスを活用して選手は身なり一つで飛行機や新幹線で移動するのが一般的です。

配達サービスによるトラブルで選手が契約解除になるケースは稀にありますが、1開催6人同時に契約解除になるのは極めて異例です。
施行者側から見ても、選手に落ち度のないトラブルで有力選手が契約解除になって車券売上の減少に繋がるのは痛手になるため、こうしたケースでは定刻に遅れても配送業者と連絡を取って到着時間が分かれば前検時間を遅らせるなど柔軟な対応をしています。
しかし、この珍事件では配送業者と連絡が取れなくなったため、泣く泣く6名を契約解除(欠場)扱いにする決定がされました。
配送トラブルについては利用した選手と配送業者との問題なので、施行者が配送業者に損害賠償請求することはありません。
選手にとっては今後の級班や重賞出走に関わる重要なレースだったので、一部の選手は配送業者を訴える考えもあると報じられて大きな話題になりました。

全員失格事件

2008年12月14日にいわき平競輪場で開催されたレインボーカップ第10レースA級準決勝にて、出走した9人全員が失格になる珍事件が起こりました。
レースは超スローペースで進み、1人の選手が打鐘前にペースを上げて単騎逃げの形になりました。
逃げた選手はペースを上げずに後方が追って来るのを待つのですが、集団のペースが上がりません。そして先頭の選手は後ろのことを気にしすぎたせいかイエローラインを2秒以上超えたまま走行する違反行為をしてしまいます。
レースは逃げてイエローラインの違反行為をした選手が独走してゴールラインを通過しましたが、レースは審議が行われ1着の選手はイエローラインによる違反行為で失格。集団でペースを上げなかった先頭選手についていかなった8台全員が追走義務違反で失格。結果的に9人全員が失格になりレース不成立。約1,000万円の車券が買い戻しされる結果になりました。

全員落車

9名全員が落車。競輪は落車しても再乗車してゴールすれば入着になります。
最後は誰も本気で走らずゴール直前で順位が入れ替わりました。

先頭誘導員の落車

雨の日のレースで先頭誘導員がスリップしてまさかの落車。
先頭誘導員としての役目を終えてコースから外れた直後だったのでレースに影響はなかったですが、思わず会場からは笑いの声が…。

ガールズケイリンでスタート直後に落車

競輪はレースの前半でペースを上げることがないのでスタート直後の落車は珍しいです。
通常は仕切り直しになるのですが、接触して転倒した2名の怪我が大きかったため、レース不成立になりました。