競輪選手は個人事業主・引かれる方が多い税金と経費計上出来るもの

競輪選手の収入と税金事情についてどこよりも詳しく解説しました。級班ごとの平均年収や獲得賞金と手元に入ってくるお金の関係性、トレーニングジムや自家用車を経費にする税金対策事情などを特に詳しく紹介しています。

選手の収入税金事情

MONEYと書かれたオブジェクトと金貨

競輪選手の年収は平均約1,000万円(KEIRIN.JPの資料によると2018年は全選手2,330人の平均取得額は9,893,263円)、S級S班のトップ選手は1億円。級班がもっとも低いA級3班の選手でも約600万円ほどを確保しています。
競輪選手の級班別平均年収を詳しく知りたい方はコチラのページをご覧ください。
今回は、選手が得る収入の詳細や税金事情について詳しく解説いたします。

収入の種類
  • 賞金(失格にならなければ9着でも賞金あり)
  • 出走手当(節ごとの出走回数に応じて支払われる)
  • 雨敢闘手当(雨の日のレースの手当、1レース約5千円程度)
  • 敢闘賞(最後尾からのまくりを決めるなどした選手に対して施行者の裁量で支払われる)
  • その他の賞金(オール連対、レコード更新、優秀選手賞など)
  • その他の手当(正月手当、ナイター手当、誘導員手当など)
  • 交通費(原則実費)

競輪選手の主な収入源は賞金ですが、レースに出走すれば最低限の収入を確保できる仕組みです。
ただし、最下層の級班(A級3班)で上位入賞をほとんど果たせない状況が続いた場合に得られる年収は300万円程度しかありません。
相応の結果を出さないと生き残れない厳しい世界で、怪我やペナルティが多いことを考慮すると、A級3班の平均年収600万円は安定した生活を続ける上で厳しい金額です。

実際に受け取れる収入はもっと少ない?

競輪選手は選手会への加入が義務づけられていて、賞金の10%と1レース出走あたり一律15,000円を選手会に収めないといけません。
つまり、競輪のオフィシャルサイトで紹介されている賞金から最低でも1割は選手会に取られている仕組みです。
賞金とは別に各種手当てを受け取れるので、獲得賞金の90%が収入になるわけではありませんが、獲得賞金600万円と会社員の年収600万円では大きな差があります。
選手会へ払う費用は高額で不満を持っている選手も多く、2013年には一部の選手がクーデターを起こした選手会分裂騒動が話題になりました。

競輪選手個人事業主

競輪に限らず公営競技の選手全般や、野球やサッカーなどのプロスポーツ選手は全員個人事業主です。
定年まで働ける保証や会社員のような手厚い福利厚生がありません。
また、一般的な個人事業主や法人であれば、飲食費などの経費計上で税金対策できますが、スポーツ選手は経費計上で認められるものが少ないです。
結果的に得られる収入に対して支払う税金の割合が会社員(給与所得者)よりも多くなってしまいます。

経費として認められるもの

  • 自転車およびメンテナンス費用各種
  • 選手会などへの会費
  • 交通費
  • トレーニングジムの費用
  • トレーナーなどへの費用
  • 税理士等への報酬
  • 車(事業割合の範囲内)

競輪選手はプロスポーツ選手なのでトレーニング関連の費用を経費にできます。
仕事を受注する一般的な事業と違い接待や営業活動をして仕事を獲得できる概念がないため、接待費やオフィスへの設備投資を計上することはできません。
好調だった際は競輪場までの移動手段として経費計上できる自家用車を購入する方が多いです。

経費計上についての基本概念やルールは他のスポーツ選手と同じで、大半のケースは売上(獲得賞金)に対して経費率が低くなってしまいます。
個人事業主なので青色申告の控除(65万円)と経費を差し引いた金額が課税対象になって住民税と所得税が発生するほか、保険料負担が高額になりやすい国民健康保険に加入しないといけないため、額面に対して手元に残る実質収入が低い職業です。